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基礎知識

外壁塗装の色の選び方

小さな見本から、家全体の組み合わせへ。

塗装解決ナビ編集部 公開:2026-08-26 更新:2026-10-24
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外壁の色決めでつまずきやすいのは、小さな色見本で選んで、家一軒に塗ったら思っていた色と違ったというところです。

屋根やサッシと合わせたときの見え方を比べ、面積・汚れ・退色・周囲との調和・景観ルールの5つの観点から候補を絞ります。

明るい外壁 × 暗い屋根

中間色 × 暗い屋根

暗い外壁 × 暗い屋根

同じ建物・屋根色で外壁と付帯部を変えた模式図。実在の塗料色ではありません。日陰の表現も説明用です。候補は実物の色板で確認してください。

まず知っておくこと:画面の色は、塗った壁の色ではありません

このページの色見本も、あなたが見ている画面の設定・明るさ・周囲の光で見え方が変わります。塗料の色を確定する用途には使えません。

色を決める最後の一歩は、次のどれかで行ってください。

  • 塗料メーカーの色見本帳(実物の塗膜で作られています)
  • A4以上の大きな色板を業者に用意してもらう
  • 試し塗りを壁の一部に依頼する

見本帳の小さなチップだけで決めない、というのがこのページの実質的な結論です。

軸1:面積効果 — 大きく塗ると印象が変わる

同じ色でも、小さなチップで見るときと、壁一面に広がったときとでは見え方が違います。明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じられるなど、色によって印象が変わります。

つまり、色見本帳で「ちょうどいい」と感じた明るさは、壁全体では異なる印象になることがあるということです。

見本帳の体系や色の刻みはメーカーごとに異なります。一律に何段階か暗くするより、候補の大きな色板を屋外で並べて確かめると、実際の光で比較できます。

軸2:汚れの目立ち方

外壁につく汚れは、砂ぼこり・雨だれ・排気などが中心で、灰色から茶色の範囲に寄ります。

そのため、壁の色がその範囲から遠いほど、汚れとの差が出て目立ちやすいという関係になります。真っ白や濃い黒が汚れを拾って見えやすいのはこのためで、中間的な明るさ・彩度の色は差が小さくなります。

これは色の性質から言える傾向で、「この色なら汚れない」という話ではありません。どの色でも汚れはつきます。

軸3:退色 — 顔料・製品仕様・環境を確認する

色あせは2つの要因が重なります。

  1. 顔料と配合:色名だけで耐候性は判断できないため、候補色の製品資料を確認する
  2. 塗料の仕様と環境:製品・施工条件・日射などにより変わる

2つ目は色とは別の軸なので、塗料グレード別の費用と耐用年数で確認してください。「この色は何年で褪せる」という年数は、当サイトでは示しません(塗料と環境で変わり、根拠のある数字を出せないためです)。

軸4:屋根・サッシ・付帯部との組み合わせ

外壁だけを単独で選ぶと、既存の屋根やサッシの色と喧嘩することがあります。塗り替えないことが多いのは次の部分です。

  • 屋根(同時に塗る場合を除く)
  • サッシ・玄関ドア・シャッター
  • 雨樋・破風・軒天(付帯部として別料金のことがあります)

先に「変えられない色」を書き出してから外壁の候補を絞ると、手戻りが減ります。付帯部が見積りに入っているかどうかは「一式」見積りの落とし穴で確認できます。

軸5:自治体の景観ルール

景観計画区域や景観地区では、外壁の色に基準が定められていることがあります。 彩度の上限がマンセル値で示されることがあり、届出が必要な場合もあります。

すべての場所に適用されるわけではありませんが、該当するかどうかは事前に自治体へ確認する価値があります。後から塗り直しになると費用が二重になります。

同じ窓口でお住まいの自治体の助成金も確認できることがあります。

色見本(画面表示のめやす)

実際の塗膜の色ではありません。 色の系統を掴むための表示です。名前は当サイトが便宜的に付けたもので、製品名でも色番号でもありません。

  • オフホワイト明るい/汚れの差は出やすい
  • ベージュ中間的な明るさ
  • グレージュ灰と茶の中間
  • ライトグレー汚れの色と近い範囲
  • ミディアムグレー濃さの中間
  • チャコール暗色/日射をよく吸収する
  • ブラウン屋根色と合わせやすい範囲
  • グリーングレー彩度は低め
  • ブルーグレー彩度は低め
  • テラコッタ彩度が高い/変化が見えやすい

濃い色は日射を多く吸収します。どれくらい室温や塗膜の寿命に効くかは製品ごとの測定値の話なので、遮熱性能を求める場合は塗料の選び方の機能性塗料の項と、製品カタログの実測値を確認してください。

外壁色を決める順番

  1. 変えられない色を書き出す(屋根・サッシ・玄関ドア・雨樋)
  2. 系統を2〜3に絞る(この記事の5つの軸で)
  3. 自治体の景観ルールを確認する
  4. 大きな色板か試し塗りで確かめる(ここまで来て初めて確定)
  5. 見積りに付帯部が含まれるか確認する

色が決まっていなくても、費用の見当は先に付けられます。費用シミュレーターで坪数と外壁材から概算を出し、坪数別の費用と内訳で何にいくらかかるかを見ておくと、業者と話すときに比べやすくなります。

外壁塗装の色選びでよくある質問

濃い色にすると本当に暑くなりますか

一般に、濃い色ほど日射を多く吸収します(遮熱顔料を使った製品など例外もあります)。ただし室内の温度が何度変わるかは、断熱・屋根・窓など外壁以外の条件に大きく左右されるので、外壁の色だけで決まる話ではありません。遮熱塗料を検討する場合は、製品ごとの実測値を確認してください。

汚れが目立たない色はどれですか

汚れの色(灰〜茶)に近い範囲の色は差が出にくく、そこから遠い色(真っ白・濃い黒)は差が出やすい、という関係です。「汚れない色」はありません。

2色に分ける場合、どこで切りますか

階で切る/出っ張った部分で切るといった分け方がありますが、比率の目安を当サイトでは示しません(根拠のある数字ではないためです)。建物の形で適切な位置は変わるので、大きな色板を当てて実物で見るのが確実です。

参照:日本ペイント 色で選ぶ外壁塗装。色板を屋外で見て、時間帯や日なた・日陰で確認してください。

次に進めること

色の候補と、塗料の仕様を一緒に確かめる。

塗料の選び方を確認する →